天窓
警報が鳴り響いていた。ばたばたと忙しない足音を聞きながら、うーんと伸びをした。
電子タバコを吸いながら身支度をし、職場へ向かう。
部下に、「何のんびりしているんですか、侵入者ですよ」と慌ただしく早口で捲し立てられ、「ああ」と返事をして煙を吐いた。
今日も一段と忙しない。椅子に座り、天井を見上げたところ、大きな穴が空いていた。
ああ、これが天窓か。
「何寝ぼけたこと言っているんですか! 一大事ですよ!」
つい口から漏れていたようで、別の部下に怒られてしまった。そうだな、とまた煙を吐いた。
依然として、警報が鳴り響いていた。
仕方がない、重い腰を上げ、仕事に取り掛かった。
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