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終末、世界を歩く。

赤間世穹

9,104 字

詩的SF、断章形式の幻想叙事詩

"砕け散った世界の欠片を拾い集める、これは魂の旅路の記録。"

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鱗

その龍は、たった一頭で世界を救えるらしい。
ある界隈に残る伝説では、宙を泳ぐ巨竜は、古来より岩石から星を護る、と言われていた。「天海竜」と呼ばれるそれは、頑丈な鱗を持っていて、どんな環境でも耐えられる体をしていた。それは古代に生息した恐竜のような姿でもあり、中国の伝説にある竜のようでもあり、西洋に伝わるドラゴンのようでもあった。
彼らは群れを成すことはなく、生まれてからたった一頭で、人間からすれば永遠に近い長い時間を生きていく。
その鱗が剥がれ落ちる場面は、誰も知らない。
この世界はあまりにも広すぎるから。

── 第15章 了 ──

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