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終末、世界を歩く。

赤間世穹

9,104 字

詩的SF、断章形式の幻想叙事詩

"砕け散った世界の欠片を拾い集める、これは魂の旅路の記録。"

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井戸

その場所には、世界へ通じる「井戸」があるという。
しかし、そこから帰還した人は、たったひとりだけ。名を、モータルと言う。
モータルという男は、“世界の通路”と名づけたその井戸を囲い、観光地にした。観光客がやってくると、保証書を書かせ、自己責任で飛び込んでくれと言った。
ほとんどの客は飛び込むことはなかった。何度か子供が囲いの中へ入ってしまい、落ちてそれきりとなったことまであったが、ニュースになることも、遺族が騒ぎ立てることもなかった。
モータルという男は、“嘘つき”だった。

── 第17章 了 ──

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