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恋するゾンビの殺し方

蓮海弄花

67,160 字

ダークファンタジー恋愛小説

"恋が成就すれば、私は死ぬ。それでもあなたを愛したい、私の欠陥だらけの愛しき怪物へ。"

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第三章

 中間テストが迫ってきた。明日からテスト準備期間に入り、午後の授業が丸々休みになって、授業もテスト向けにシフトチェンジしている。氷鷹学園はエスカレータ式だとは言え、厳しいテストに落ちたら普通に留年させられるし内申も下がるので、外部からの編入学試験と難度はさほど変わりがないのだ。旭は内部進学で氷鷹学園の大学に進学するつもりだったので、気合を入れて勉強をしていた。
 旭は暗記系が得意だったので英単語や元素記号などを覚えるのが楽しくて好きだった。ただ、今回のテスト範囲はあくまで中間なのでそんなに覚えることは多くない。演習を主に繰り返していた。
 時計を見ると午後十時。帰宅してから一時間は勉強していたことになる。
 少し休憩するか、とリビングに降りると、無駄に長い足で晴日がソファを占領していた。
 その脚を折りたたんで自分のスペースを作って座る。
「なんだよ姉ちゃん」
「休憩に来たら脚が邪魔だった」
「声かけてくれたらいいのに」
 晴日が姿勢を変えて起き上がる。
「晴日、今度のテストは大丈夫なの?」
 台所で明日のご飯の仕込みをしていた母にそう指摘され、晴日は見るからに嫌そうな顔をした。
「俺、別に内部進学じゃなくていいし……」
「お姉ちゃんに教えてもらったら?」
「ええー……」
「わたしは別に構わないよ。自分の分は夜やればいいし」
「勉強したくねえよ︙︙」
「大丈夫大丈夫、わかるまで教えてあげるから」
「俺平均取れれば大丈夫だからね? 朝までコースとかやだよ?」
「そんなことしないよ」

「ここわかんない」
「わからないの何でだと思う?」
「んー……ここの途中式が間違ってるとか?」
「正解。そこから計算し直したら解けると思うよ」
「当てずっぽうだけど…………うわ、ほんとに解けた」
「今みたいに遡れるようになると割と何でも解けるようになるからね」
「さんきゅー。あとは自分でやる」
「がんばれー」
 旭は晴日の部屋を出て自室に戻って演習の続きを始めた。

 翌日、午前授業が終わった旭はまっすぐに木村研へ向かった。テスト準備週間は生徒会も休業だ。この時間帯は一番人が少なくて集中できるのだ。
「こんにちは、木村先生」
「はいこんにちは。来ると思ってたわ」
「あら先生、エスパーだったんですね」
「毎日来とるやつが何を言うか」
「他のゼミ生の方達は?」
「みんなして特盛の定食屋に行ったわ。全部食べたら無料のとこ」
「ああ、あの食べるのが絶対不可能な盛りの……」
「あいつらバイトしてる暇ないからな。飯は一食で済ます言うて毎回挑戦しに行っとんねん」
「でも食べ切れたことあります?」
「無いな。翌日飯抜いとるわ」
「無茶するなあ……」
「満腹の多幸感は得られるからええんやろ」
「そんなものでしたかねえ。今わたし食欲無いからなにも共感ができません」
「ダイエットって食欲もなくなるもんか?」
「そうみたいですね」
 旭はすっとぼけ、指定席に座って古文のワークを広げた。

「あれ、三峰さん」
 名を呼ばれて反射でぱっと顔を上げる。
「こんにちは、静夜さん」
「そうか、テスト期間だからこの時間に居るんですね」
「はい。勉強してます」
「勉強するのは良いことですね。偉いです」
「わー、褒められた。嬉しいです」
「一位は狙うんですか?」
「え、どうだろう……まあ無理ではないとは思いますけれど」
「一位取れたらまたどこかへ行きますか?」
「はい、絶対一位穫りますね」
「会話が成り立っていないですね。あなたはいつもケアレスミスで点数を零していますから、気をつけてください」
 旭に火がついた。

 家に帰ってきて制服を着替えた旭は、丁度起きてきた父に向かって宣言した。
「お父さん、わたし今日から気合い入れて勉強するから」
「いつも頑張ってるじゃないか」
「一位取るわ」
「そ、そうか。頑張り過ぎないようにな」
「大丈夫、わたし今最強だから」
「今日の学校でなにか良いことでもあったの?」
「えっ? あー、うん、あった。楽しみが増えたの」
「それは良かったね」
「うん」

 夜パズルをしていた時間も勉強に費やし、一日の内大半を勉強して過ごした旭は、少し気分転換をしたくなって外出をすることにした。コンビニにコーヒー牛乳を買いに行こう。
 キャップを被って旭はハイカットのスニーカーを履いた。執筆中であろう父の邪魔をしないようにそうっと家のドアを開けて外に出た。
 自律神経が死んでいる旭でもわかるような生ぬるい風が吹いていた。
 それがどこか心地よく、深夜の背徳感も相まって気分が良かった。好きな曲を軽く口ずさみながら十分先のコンビニへと向かう。

 帰ってきて、お釣りに五百円玉があったことにちょっとした嬉しさを感じつつ自分の部屋へと帰る。
 これからもちょくちょく深夜の散歩はしていこう、と思った。

「は? 深夜二時?」
 旭は単語帳を読みながら生田に深夜の散歩について話していた。
「うん。人も誰も歩いてなくて快適だったよ」
「えっ危ないだろ。やめろよ」
 思っていた反応と違って旭はびっくりした。
「えっ大丈夫だよ?」
「何の根拠があって言ってんだよ。お前見た目は良いんだから本当にやめとけ」
「見た目はって何」
「そこつっかかんなよ。とにかく危機感が足りてなさすぎ」
「ちゃんと気をつけてるもん」
「気をつけてる人間は深夜に外出しない」
「平気だってば」
「平気じゃない。黙って言うこと聞いとけ」
「最近夜も睡眠時間減らして勉強してるんだよ。息抜きくらいさせてよ」
「論点がずれてる」
 生田がイライラしているのを見て旭もむっとした。
 旭としてはちょっとした楽しい話題を提供したつもりだったので、この流れは予想外で不本意だった。
「わたしやめないから」
「心配して言ってんのがわかんねえのかよ?」
「それはわかるけどわたしそんな変人に捕まるような間抜けしないもん」
「いやお前はそういうのに引っかかる顔してるから」
「もういい、席戻る」
「おい、旭!」
 その呼びかけには返事をしなかった。

「――ということがありまして」
 木村研で勉強をしながら管を巻いていたら、静夜さんが反応した。
「それは生田くんが正しいですね」
「えっ」
 旭は顔を上げた。静夜さんの方を見る。
「三峰さんが間違ってます」
「ど、ど、どこがですか? わたしのどこが悪いんですか?」
「悪くないけど間違ってます。死なないからといって危機感を失ってはいけません」
「でも」
 何があっても死なないのに。
「死ぬ以外にも怖いことはたくさんあるんですよ」
「……でも、本当に息が詰まるんですよ、眠れないで勉強するの」
「そこを推し量ることは僕にはできないですね。ですが、自ら危ないことに身を投じるのはお勧めしません」
 いつもならすんなり納得する静夜の言葉に、旭は頷くことができなかった。深夜の開放感と清涼感は旭の常に感じる生きづらさを楽にしてくれるものだったからだ。

 生田と静夜の言葉を思い出しつつも、旭はまたも深夜息抜きに家を出た。やはり開放感が心地よい。ゾンビは夜に生きる習性なのだろうか、と思いながらコンビニまでの道を歩く。
 そう考えてみれば朝、陽の光が眩しいような。コンビニ途中の路地に差し掛かったとき、不意に右腕を掴まれて路地裏に引きずり込まれた。
 え?
 そのまま転ばされて、何が起こったのかと顔を上げると、見知らぬ男が立っていた。
 何?
 誰?
 男は何も言わずに旭の両手首を掴んだ。
 嫌だ、何をしているの。この人はわたしに何をするの。
 声が出なかった。
 ぐいっと両手を力任せに頭の上にまとめられそうになって、旭の左肩がもげた。
「あ」
「!?」
 男はそれを見て、自分が掴んでいた旭の左腕を投げ捨てるように手を放し、慌てたように――怖いものでも見たかのように路地から走り去っていった。
 旭は茫然自失した。生田が言ってたのってこういうことだったんだ、と頭のどこかで考えた。
 怖くて涙が出そうだった。出なかったけれど。
 スマートフォンを取り出して、躊躇いなく静夜に通話をかけた。
 三コールくらいで静夜は出た。
『はい、どうしましたか?』
「静夜さん、ごめんなさい、いま、外に居るんですけど」
『はい』
「変な人に捕まって、腕がもげたのを見てその人はもう居なくなったんですけど、……怖くて、怖いので、ごめんなさい、迎えに来てくれませんか」
『昼間言ったことがわかりましたか?』
「わかりましたぁ……」
『今どこにいるんですか?』

 静夜が迎えに来てくれたのはそれから十分も経たないくらいだった。
「静夜さんごめんなさい」
「身に沁みてわかったでしょうから僕からはもう何も言いませんよ」
「うう……」
「この辺りは治安は良いほうでしょうけど、それでも夜ですからね」
「夜って、怖いんですね」
「そうですよ。覚えておいてくださいね」

 静夜に送られて家に帰ると、父が出迎えてくれた。
「旭」
 その声が怒っていたのですぐに謝る。
「ごめんなさい」
「月岡くんもごめんね。わざわざ迎えに行ってくれてありがとう」
「いえ、彼女は大事な後輩なので」
「ありがとう」
「それでは僕はこれで」
「静夜さん、ありがとうございました」
 普段は優しい父からしこたま叱られ、懲りた旭は勉強のモチベーションがゼロになりその日はおとなしくパズルをして過ごした。

 誰も居ない教室に入り、昨日の夜できなかった分の勉強をする。ちらほらと同級生が入ってくる中、生田の姿を見つけて旭は立ち上がった。
「生田」
「何だよ」
 旭はがばっと生田の手を握った。
「!?」
「生田、ごめんね」
 生田はめちゃくちゃ動揺しているように見えた。
「な、何だよ、どうしたお前」
「身に沁みた、夜もう出歩かない」
「どうした、怖い目にでも遭ったのか? 平気か?」
「うん、もう平気……美少女でごめん……」
「そういうこと言うからわかってねえなこいつって思われんだよ。別に不細工でも俺は同じ注意してるからな」
「わかってるよ」
「本当か?」
「ほんとほんと」
「信用ならねぇー︙︙」
「仲直りしてくれる?」
「仕方ねぇな」
「ありがと! これでテストも頑張れそう!」
「お前のそういうところが︙︙」
 生田は眉間をぐりぐりしていた。旭は小首を傾げる。
「ん?」
「なんでもねえよ! 早く席に戻れ!」

「はい終了。答案後ろから前に送ってきてー」
 中間テストも最終日を迎え、すべての教科が終わった今教室内の同級生たちが一斉に突っ伏した。
「疲れた」
「大問五解けたやついんの?」
「わたしかな」
 生田の声に旭が平然と告げると、周りがどよめいた。
「生徒会長完全無欠かよ!」
「勤勉だからね」
 まあゾンビ化していなければ解けていなかったかもしれない。夜中に勉強ができるというアドバンテージを最大限に利用させてもらった。

 テスト採点のための休暇が訪れた。旭は早見と一緒に行きつけの喫茶店に行くことにした。氷鷹の細道である。
「あら旭ちゃんいらっしゃい」
「こんにちはー」
「お邪魔します」
「お友達も一緒なのね」
「はい」
 一番奥の席に通される。
 注文も終え一息ついてから、早見が切り出す。
「今回やけに勉強がんばってたけど、何かあったの?」
「一位取ったら先輩とお出かけ」
「まーた先輩絡みか。いい加減付き合っちゃえば?」
「いや無理……」
「じゃあ諦めれば」
「それも無理……」
「はっきりしろ!」
「はい、アメリカンとアールグレイ」
 タイミングよく飲み物が運ばれてきた。
「ありがとうございます」
 早見も旭も猫舌なのでしばらくしてから口をつける。
「そもそもあんたの先輩への感情って本当に好きなの? 憧れじゃなくて?」
「うわやっぱりその思考回路通る? でもちゃんと好きだと思うんだよね、看取りたいくらいには」
「激重巨大感情じゃん。好きで収まってないよそれもう」
「知ってる……」
「っていうか何回も二人で出かけてるんでしょ? デートじゃん」
「デート!? わたしは静夜さんとデートをしていたの!?」
「男女が二人きりで出かけてるんだからデートでしょうよ」
「馬鹿な!」
「なにを狼狽えている」
「先輩と後輩が二人で出かけてるだけだよ」
「静夜先輩も旭のこと好きだと思うけどなあ」
 そうであっては困るのだ。
「ううー……困る」
「何で?」
 話していいか。旭は早見を信頼していたので、自らの秘密を打ち明けることにした。
「誰にも話さないでほしい秘密を今から話すよ。驚かないで聞いてほしいんだけど――いや、驚いてもいいんだけど」
「何だよ。言ってみてよ」
「わたし、ゾンビなんだよね」
「はぁ?」
「まあそうなるよね。交通事故に遭った日あるでしょ、その交通事故が切っ掛けであの日からわたしゾンビになったの」
「ゾンビって︙︙映画とかに出てくるあのゾンビ? 全然会話とかも出来てるし五体満足じゃん」
 旭は袖を捲くって右腕の縫い跡を見せた。
「信じてくれる? この腕も、縫ってないとすぐ取れちゃうの」
「︙︙特殊メイク――でもなさそうだな。ドッキリ仕掛けられる心当たりも無いし、旭はこんな冗談する奴じゃない。うわ、マジか。友達がゾンビとか笑えねー、まだ半分信じられない」
「わたしがゾンビ化したのってさ、黒魔術を使ったからなんだけど」
「黒魔術ぅ? よくやったよねそんな馬鹿らしいもん」
「わたしも最初は信じてなかったんだけど、一回試しにやって成功しちゃったんだよね」
「うわ、成功したならなおさらそこで止まっておけよ。代償なしってわけじゃ無かったんでしょ?」
「うん。代償はあったよ。それで、わたしが術者となって行ったのは絶対叶うおまじないでね、【先輩と結ばれるまで死にませんように】ってお願いしたの。だから結ばれる前の今はゾンビみたいなものになって死んでないわけだけど」
「うん」
「でもその絶対叶うおまじないの代償は術者の死なんだよな」
「うん。……は?」
「つまり、先輩がわたしのことを好きって言って付き合ったりしたらわたしは死んじゃうってこと……」
「何考えてんの?」
「その時は先輩信仰から抜け出すことに必死で何も考えてなかったんだよ」
「先輩信仰って何」
「だから、わたしが先輩に向けてる感情って信仰とか崇拝であって恋じゃないんじゃないかって思ってたの! そうじゃなくてこれは純粋な恋なんだって確かめることができるまで死ねないって思って、だって純粋な恋をして結ばれたなら死ぬってわかりやすいでしょう!?」
「確かめられたら死んじゃうんじゃん」
「両思いになれたら死んでもいいかなって思って」
「はっ倒すよ」
「何で!?」
「あんた周りのことなんにも考えてないじゃん。あんたは恋が成就して死んで満足かもしれないけど、好きな女の子が目の前で死ぬ先輩のこと考えた事あった? 両親と弟のことは? 私のことは? ――生田のことは?」
「あうう」
 旭は頭を抱えた。
「そういう問題もあったか」
「馬鹿。解呪できないの」
「できない」
「じゃあ先輩のことは諦めな、悲しむ人数のほうが多い」
「諦めたくないし、仮に諦めたとしたら永遠にわたし生き続けないといけないし……」
「やっぱ黒魔術って碌なもんじゃないわ。旭は考えなしだし」
「うぐ」
 早見は深いため息を吐いて脱力した。
「どうすんの」
「どうもしないよ。このまま先輩の一番側に居たい」
「じゃあ、例えば先輩に彼女ができ……なさそうだなあ……あの人……」
「でしょ? 少なくとも在学中は彼女できないだろうしできるとしてもわたしだと思うんだよね」
「なんたる傲慢、しかし否めないのがなんとも……」
「今度は水族館に一緒に行くの」
「デートじゃん」
「わたしも先輩もそう思ってないからデートじゃないよ」
「口に出して付き合ってくださいって言わない限りどれだけ近づいても平気なのかな」
「その辺はファジィだよね」
「もう一生その関係で居たら?」
「わたし我慢できるかなあ……」
「しろ」
「んんー……」
 旭はアールグレイを一口飲んで喉を潤した。
「どうしようかなあ……」

 休暇が終わって登校し、旭はまず最初にロータリーの掲示板のテスト上位者名リストを見に行った。
 一位、三峰旭。
 二位の秋田くんと二十三点差をつけての一位だった。
 理数系科目は理数特進の秋田くんに数点の遅れを取ったが、文系特進の旭は文系科目は押し並べてぶっちぎりのトップだ。
 勉強時間が違うから当然の結果ではあった。あったが、嬉しかった。
 その場で真っ先に静夜さんにメッセージを送る。
『中間テスト、全科目じゃないですけど総合で一位獲りました。』
 すぐに返信がくる。
『おめでとうございます。詳細は後で決めましょう。』
 内心でガッツポーズを決める。
 全校朝礼では成績優秀者のネクタイを授与され、教室に戻る最中にそれに付け替える。

 嬉しかったので昼休みに木村研に行った。木村研には静夜と木村教授、佐々原准教授の三人が生協の弁当を食べていた。
「こんにちは!」
「元気やな」
「どうした三峰」
 木村教授と佐々原准教授が弁当を食べる手を止めずに雑に対応した。
「見てくださいこのネクタイ! 成績優秀者のやつ!」
「偉い偉い」
「すごいやん」
 こちらを見もしないその薄い対応を旭は静夜に言いつけた。
「静夜さん教授たちが褒めてくれません」
「木村教授はともかく、佐々原准教授は現役時代に取ってるからじゃないですか?」
「あっそうか。静夜さんも取ってましたもんね」
「それで、あなたは有言実行したわけですが、どこか行きたいところとかありますか?」
「今回は水族館に行きたいです!」
「水族館ですか。まあ良いでしょう」
「今回の土産はなんやろな、佐々原くん」
「遠回しに強請るのやめてください、木村先生」
 旭の言葉に静夜が続けた。
「くらげ水槽の写真でも撮りましょうか」
「先生、写真でいいですか?」
「好きにしてくれ。あ、でもイルカのぬいぐるみとかは要らんからな」
「はーい」

── 第5章 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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