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終末、世界を歩く。

赤間世穹

9,104 字

詩的SF、断章形式の幻想叙事詩

"砕け散った世界の欠片を拾い集める、これは魂の旅路の記録。"

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標本

殺菌と消毒をし、そのうつくしい身体を戻すために隈なく洗っていく。足の付け根を切開し、動脈から防腐、殺菌効果のある保全液を注入。静脈から血液を抜いておくのも忘れずに。胸部や腹部の残留物を吸引し、その代わりに防腐剤を満たしていく。切開した部分を目立たぬように丁寧に縫合し、その後、再度全身を綺麗に洗浄。最後に化粧を施すと、出来上がり。
うつくしい彼女が再び私の元へ帰ってきてくれた。
聖女、万歳。また旗を掲げましょう。また正義の名のもとに、私が剣を振るいましょう。あなたはただ、私を導いてください。
ああ、おかえり、私の愛しい人。

── 第5章 了 ──

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