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夢うつつ

赤間世穹

9,466 字

幻想文学/私小説的夢日記

"その悪夢は、あまりにも美しい。目覚めても、あなたはまだ夢のなか。"

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蜂の巣

 あまり記憶に残っていないが、ここに記しておこう。
 夢の中の僕は、見知った道を歩いていた。家の近所の坂道だ。住宅地の細い道路の橋を歩いていた。
 これも、モノクロほどではないが、色は鮮明ではなかった。うっすらと、色がついた夢だった。
 僕は、どこかの家の塀の前で立ち止まった。
 上を見上げた瞬間、大きな蜂の巣があった。
 僕は悲鳴を上げて飛び起きた。
 薄暗い部屋の中、小さく声が出た。本当に怖かった。
 現実にも、頭上に木の枝があるのではないか、頭上に蜂の巣があるのではないかという錯覚に陥った。
 最後の瞬間だけが脳裏に焼き付いて、ほとんど記憶に残っていない。

── 第6章 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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