← 作品ページへ戻る

終末、世界を歩く。

赤間世穹

9,104 字

詩的SF、断章形式の幻想叙事詩

"砕け散った世界の欠片を拾い集める、これは魂の旅路の記録。"

← 右から左へスクロール

抜け殻

照りつく日差し、じめじめとした空気、青臭い匂い。風は少し冷たいが、この暑さにはあまり意味をなさない。アイスでも買って食べながら歩こうか、そう思っていた。
暑すぎるあまり、公園には誰もいなかった。自販機で買ったアイスを食べながら、広い公園を見渡した。青い木々はさらさらと揺れ、落ち葉や枯れ葉が混じった青い絨毯とその何もない空間は物足りなさを感じてしまう。ここに宇宙船が止まれば物語が始まりそうだな、そう指で枠を作り、気分はまるでカメラマンのつもりで立ち止まった。
宙に浮いたアイスを手に取ってまた食べ始める。
ここはもうすぐ終わりか。
東の空は真っ赤に燃えていた。

── 第7章 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

作品ページへ戻る

コメント

まだコメントはありません。最初のひとことをどうぞ。

しおりを挟みました