← 作品ページへ戻る

終末、世界を歩く。

赤間世穹

9,104 字

詩的SF、断章形式の幻想叙事詩

"砕け散った世界の欠片を拾い集める、これは魂の旅路の記録。"

← 右から左へスクロール

縫い目

エンジンを加速させた。星を縫うように走らせた。
背後から迫り来る憎悪は得体が知れない。岩を噛み砕きながら、ただ船を目掛けて泳いでくる。
そうしている内に、太陽系から離れ、何光年来ただろう。
第一銀河を抜け、さらに大きな海に出た。
縫い目からぱっくり割れたような、ぎょろぎょろとした世界の目がこちらを見ていた。
世界の目はただ沈黙していた。
背後から迫り来る憎悪は、もう見えなくなっていた。

── 第8章 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

作品ページへ戻る

コメント

まだコメントはありません。最初のひとことをどうぞ。

しおりを挟みました