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夢うつつ

赤間世穹

9,466 字

幻想文学/私小説的夢日記

"その悪夢は、あまりにも美しい。目覚めても、あなたはまだ夢のなか。"

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ゆっくり急げ

 あるテーマパークの映像を見た。
 撮影者は数人でそこへ来ていて、そのテーマパークを楽しんでいた。その中にある水溜まりで奇妙なものと接触していた。水の中に手を突っ込みザリガニのようなナメクジのような得体の知れないものを面白おかしく思ったのか、楽しそうに掴み取り持ち上げ、その場でキャンプの要領で火を起こし、小さい網を被せると、そこで焼いて食べ始めた。
 その映像を見終わったと同時に自分はリビングで寝ていたことに気がつき、急いで立ち上がった。
 両親が何かしらの準備あるいは身支度をしている中、自分一人だけ「やばい、急がないと」と焦っていた。母親は○○寿司の時間だよと言っていた。自分の職場だ、今は何時だろうと時計を見るともう時間じゃないか!と再び焦り始めた。
 支度をすると全く別の制服を着ていたがいつものバッグを持ちいつもの靴を履き外へ出た。
 外は暗かった。
 歩いていると知らない道を歩いていることに気がついた。見回すと店のある方向は同じだと思い、車線の向こう側の店の駐車場を通り抜けて再び職場を目指した。時計を見ると3時だった。
 気が付くと細い山道のようなところを歩いていた。右手側に山、左手側にはフェンスがあった。フェンスの下は住宅地のようだった。下に続く階段があり、その階段からおじさんが歩いてきた。 ここまで歩いていてかなり人が歩いていることに気がついた。スーツの男女や老人など大人しかいなかった。
 そして山道を降りていると○○寿司があった。しかし知っている店ではなかった。窓から中を見るとかなり狭い店で細長く、一人席が多い、対面席は三つほどあるようだった。
 入口まで行くと入ったことのない店だと躊躇したが、気付けば入口に店員が立っており笑顔で対応してくるそれに気圧されて結局中へ入った。
 案内された席に座ると入口に近い対面席だった。四人席に座らされたことに気がついたのは注文を終えた後だった。
 かなりリーズナブルな店で、回らない寿司のくせにいくつか注文しても1000円行かなかったことにほっとしていた。 斜め前の席の男は顔を知っていた。一方的に知っていると言った方がいいだろう。顔がいいと思ったがかなり危険そうな男だった。
 何故か雑談のような、目の前の席の男とその斜め前の席の男、隣の女と話をしていた。内容は覚えていない。だが何故か斜め前の席の男は立ち上がって自分の所へ来て、脅しのようなことを言った。
 男は出て行った。
 男は店を出ると足のプロテクターにガスボンベのようなものを付け、かちっとスイッチを入れると発射口から火が吹き出てその勢いでどこかへ飛んだ。
 飛んだ先はどこかの学校で、ガンダムのようなロボットを操縦する生徒がこれならいける!と嬉々としていた。そこに男は突っ込んだ。敷地内に侵入した時点で追われていたにも拘らずそのまま突っ込みながら落下した。

 寿司屋を出たあと、自分はそのまま降りていった。どこへ行くかはもう忘れていたし明るくなった道に安心があって気が抜けていたかもしれない。
 降りていると子供がいた。
 何かがこちらに飛んできて茶色いボールのようなものだったが蹴り返してやると車が間を通過した。
 再び歩き始めた自分は周囲を見回しながら歩いた。フェンスはもうなかった。左手側には美しい田舎の風景がうつっていた。道の半ばで道からはみ出た木に囲まれた崖のような空間があった。魅力的に写ったが無視して歩き始める。
 空がだいぶ遠くなった。

── 第9章 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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