ねえ、あんたって人は本当に馬鹿よね
いっつも買い物に行ってもメモを忘れていくんだから
ねえ、あんたって人は本当に阿呆よね
いつでもすぐ私に「太った?」なんか聞くんだから
ねえ、あんたって人は本当に気持ち悪いよね
プラモデルをかき集めては夜遅くまでくみ立ててるんだから
ねえ、あんたって人は本当に間抜けよね
砂糖と塩を本当に間違えて料理を作っちゃうんだから
ねえ、あんたって人は本当にうるさいよね
私が一人にしてほしい時にだってずっと喋ってくるんだから
ねえ、あんたって人は本当に生意気よね
私がいらないって言ってるのにチョコレートを押し付けてくるんだから
ねえ、あんたって人は本当にチビよね
私よりも背が低いのに、道路側を歩くんだから
ねえ、あんたって人は本当にダサいよね
いっつも歯の浮くようなセリフばっか吐いてたんだから
ねえ、あんたって人は本当にひどいよね
私が自転車で帰ってる時に、急に後ろから追いかけて来たんだから
ねえ、あんた
息をしなさいよ
ねえ、あんたって人は
掌編小説、人間ドラマ、現代文学
"「ねえ、あんた、息をしなさいよ」――その一言が、日常を永遠に変える。"
本当に、本当に酷いよね。
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