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思い出とこれからにコーヒーを添えて

洞施うろこ

7,669 字

家族の絆と夢を紡ぐヒューマンドラマ

"完璧なαの夫と、料理人の夢を諦めたΩの妻。コーヒーの香りが結ぶ、家族の未来と新たな始まりの物語。"

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 俺の番である啓佑――ケイは世間から見れば『スパダリ』と呼ばれる存在だろう。
 まず、押しも押されもせぬα性。家業でもあるE&Eホールディングスでは取締役に就任中。五年前にはとうとう一軒家も構え、『噛み婚』で得た番(俺)にも三人の子供たちにも惜しみなく愛情を与えてくれる。更には、愛嬌もある整った容姿。αにしては可愛く見える顔立ちだが、実は長身で逞しい。その上仕事もでき、現在の役職は実力でもぎ取ったに違いないとすら言われている。衛藤家の家業なのでいずれその役に就くことが決定していたにも拘わらず、だ。
 端から見たら、非の打ち所がない完璧なα――なのだろうが、結局ケイも一人の人間な訳で。会社であったり、俺の実家――ケイからすれば義実家――であればキッチリと保たれている体裁も、家族の前では形無し。俺にはベタベタと甘えてくるし、子供たちにはデレデレで長女の結には鬱陶しがられる始末。それでも同じαだからか、お互いに理解はできてるようだが。
 普段外で『完璧なα』を体現している反動か、身内だけという場面では安心してダメな面を出してしまうのかもしれない。子供の名付けという局面では三人の子供それぞれでやらかすところだった。


 一人目、長女の結を妊娠してる時にケイが出してきた案は『唯一無二』と書いて『ゆにーく』なんて読みだった。何があったらそうなるんだ。個性的なのは唯一無二なのか? 持ち前の暴走癖に初めての子供フィーバーが重なって、見事に頭お花畑だ。あまりのぶっ飛び具合に、思わず義実家と親友――義兄でもある小弥太を頼ってしまった。
 その時は結局、俺がらしくない甘え方をして懐柔した。本当に恥ずかしかった。あんなのは最初で最後だと思う。……少なくとも、あの後意識的に甘えたりはしていない。いないはず。


 二人目の子供――長男の名付け時には目と耳を疑った。『王』と書いて『ろわ』と読ませると……あー、ガレット・デ・ロワのロワかぁ……確かに王って意味だよなぁ……って、何でだよ! 『ゆにーく』よりマシかもしれないけど、名前に『王』ってどんだけ傲慢なんだよ! 不敬過ぎるだろ! しかも何で仏語!?
 結の時に目が覚めたはずだったのに、俺が第二子を妊娠したらコレだ。子供ができるのと同時に何のタガが外れるんだ?
 また義実家を頼るのも悪いし、かといってまたあんな恥ずかしい思いもしたくない。二度目となると、効果も薄れているかもしれないし。
 そう悩んでいる時に現れた救世主は、何と長女の結だった。
 当時三歳の結は「ろわってヘンななまえー」と切り捨て、更に「よびにくいおなまえはタイヘンって、ようちえんのせんせいがいってた」などと明かしてはいけない幼稚園教諭の声を明かしてきた。で、言葉を失っているパパに「パパ、ろわっておなまえカッコイイとおもうの? ゆいはヘンなおなまえヤダ」と止めを刺したのである。
 愛娘にそこまで言われたら相当なダメージだろうな、と肩を落とすケイを見ていたら、結が大きくなり始めた俺のお腹を撫でて言った。
「あのね、あかちゃんもヘンなおなまえイヤって。ママがかんがえてあげて」
 以前から第六感がずば抜けている娘だ。そう言われたのならしっかり考えてあげよう。決めて、『なお』と『かなで』という候補をあげると、
「おとこのこだから『なお』がいい!」と断言。
 果たして、産まれてきたのはケイのように可愛らしい顔をした男の子だった。怖いくらいに当たっている。結には隠し事などできないに違いない。
 真っ直ぐ素直に育って欲しいと漢字は『直』の字を当てた。結に似ているのか、やんちゃで元気に育ってくれている。……それでもやんちゃ度合いは結の方が上だが。


 で、第三子なんだが、またケイがはっちゃけてくれた。
 『輝』と書いて『えくら』。そうだね、輝きだね。って、だから何なんだよその仏語縛りは! 俺の実家がビストロだからなのか!? 俺も実兄も思い出したくはない実妹の名前も日本名だろ! 何で嫁ぎ先で子供に仏語の名前を付けなくちゃならないんだよ!
 もうここまでくると頭を抱えるしかなかった。何が番をそうさせるんだ。キラキラネームに憧れでもあるのか。浩一お義兄さまのところも、小弥太のところも、子供の名前はまともだというのに。結の時には義実家の皆がケイを諌めてたんだから、衛藤家のセンスがおかしい訳じゃないんだ。ケイが名付けに関してぶっ飛んだ感性を発揮してしまっただけなんだ。
 どうしたらいいんだろう、と溜息を吐くと、隣で小学生になったばかりの結も一緒になって溜息を吐き出した。で、
「ねえ、パパ……わたし、おとうとを『えくら』なんてよびたくない」
 どこで覚えたのか、腕を組んで芝居がかった仕種をみせる。
「だれにでもカンタンにわかるなまえがいちばんじゃない? 『えくら』なんてよびにくいし、だいいち、すっごくダサいとおもうの」
 やけに大人びた物言いで、結は頬に指を当てた。
「わたしのなまえも、なおも、すごくシンプル? でよびやすいでしょ。だいたい、なんでにほんごのなまえじゃないの? ここ、にほんだよ」
 半ば詰問するように、結がケイに迫っていく。強い……この娘、俺なんかよりずっと強い。むしろ怖い。
「それは、世界でも通用するようにと……」
「にほんごのなまえじゃ、せかいにつうようしないの? おじいさまもおじさまも、がいこくでおしごとすることあるよね? パパだって、たまに『こくがいしさつ』でがいこくにいくじゃない。でもみんな、にほんごのなまえでしょ」
「いや、だからね……?」
「だからなに? わたしは、ヘンななまえをおとうとにつけてほしくないの!」
 あ、サラッと『おとうと』って言ってるな。そうか、この子は男の子なのか。
 父娘の攻防――父が圧倒的に劣勢な模様――を眺めながら、俺はそんなことを考えていた。そうだな……名前は『律』にしようか。自分を律するって大切だもんな……
 ケイはしどろもどろで娘に対抗しようと必死になるが、まあ、勝敗は見えている。この子も結に救われたか。
「ママ、あかちゃんのおなまえ、えくら?」
 何も理解していない様子で長男の直が尋ねてきたので、違う、と首を横に振った。「そっかー」と直が納得したところで、結はケイを完全に論破していた――


「……ってコトがあったんだから。直も律も、私に感謝してよね」
 ダイニングでガトー・ナンテを食べながら、大学生になった結が思い出話を口にしていた。槍玉に上がったケイは肩身が狭いのか、俺にベッタリ張り付いている。もう二十年以上連れ添っているのに、未だこうして甘えてくるのはどうなんだろう。まあ、妾も持たずに俺一筋でいるのだから、ちゃんと受け止めるのは番の役目か。
「俺は『ろわ』でも良かったかもなー……って、父さん……俺、別に味方ってわけじゃないから」
 姉さんは敵に回せないって、と直が肩を竦める。その横では、律が「えくら……?」と微妙な表情で呟いていた。
 自宅の本邸。家族五人でこうして思い出話に花を咲かせているのには理由がある。
 小学六年生になった律は、先日二次性検査をした。結果はΩ。αの結と直の姉兄とは離れて暮らすことが決定してしまった。当然、父親であるケイとも。
 小学校を卒業と同時に、律は親元を離れてΩの専門学校に入学する。全寮制で、八年間はほとんど外に出られない。生活に不自由はないが、それでも家族と一緒に暮らせないのは寂しいものだ。俺もΩ校にいたから分かる。しかも、卒業後は離れでの生活になるからな。番を得るまで、こうして団欒の時間は取れなくなるだろう。
 ケイは役職に就いてから、あまり激務にならないようスケジュールを調整していた。家族の時間をたっぷり取りたい、と他のα家庭からは想像もつかないくらいに俺や子供たちと過ごしてきている。それだけに、律がΩであることが寂しいのだろう。電話や手紙なら問題ないから、と何度も繰り返していた。
「母親とは自由に会えるんだから、何かあったら呼びなさい。Ω校については先輩でもあるから」
 安心していい、と律の頭を撫でる。律は頷いたものの、やはり表情は曇っていた。
「あーもう、辛気臭い顔しないの。チャットでも何でも、直接会わなくたって顔見ながら話せるじゃない。ずっと会えないわけじゃないんだし、律は私の可愛い弟ってことに変わりないんだから」
 結が席を立って律を抱き締める。この光景も見納めかもしれない。二次性が成熟を迎えれば、αとΩの家族は簡単には触れ合えない。
 それが分かっているからなのか、直も律に寄り添った。三人とも、時にはケンカしながらも一緒に成長してきたんだ。二次性で引き離されるのは、頭で理解していても切ない。
「連絡、してもいいんだよね……? 僕、電話するから……」
「当たり前だろ。俺たち兄弟なんだし」
 変に遠慮なんかするな、と直が律のほっぺたを突付く。あと数ヶ月で離れてしまう三人の姿を、少しでも多く残しておこう。寄り添う子供たちを見て、俺はそんな決意をしていた。


 律の部屋でしばらくΩ校についての話をして、ゆっくり準備を進めていくこと、入学までに家族で色んなところに遊びに行くことを約束した。できる限り、寂しさや不安は取り除いてあげたかった。
 律が寝付いてからリビングに戻ると、結と直は既に自室に帰ったようだった。ケイがダイニングでタブレットを弄っている。
「律は寝た?」
 俺の姿に気付いたケイが聞いてくる。頷いてケイの隣に腰を下ろすと、そっと手を握られた。いつもと同じ温もり。
「結と少し話したよ。大学を出た後、E&Eに入ってくれるそうだ」
「……よく了承したな。入るなら直かと思ってた」
 衛藤家の家業でもあるホールディングカンパニー。今は長兄の浩一お義兄さまが社長に就き、専務には叔母に当たる希美さんが就任している。取締役はケイだ。
 浩一お義兄さまのところは子供が二人で、αとΩが一人ずつ。αの長男に社長業を継がせたとしても、役員の枠が空いてしまう。今は叔母さまとケイがいるが、いずれ二人とも今の役職を継がせる人員が必要になる。我が家は結と直がαなので、どちらか……或いは両方をE&Eに入社させる予定だ。とはいえ、一応本人の意志は尊重するという前提で。
 結はケイに似て我が強いので、敷かれたレールに興味はない、などと言い出すんじゃないかと思っていたんだが。
「入社から三年は実務経験積ませろ、と言われたけどね。……似るものなんだな」
 クスクスとケイが小さく笑う。彼自身、入社と同時に取締役のポストを用意されていたのを、保留にした経験がある。営業が面白そう、なんて理由で営業部に飛び込み、実力で部長まで上り詰めたのだ。その頃の自分と今の結が重なって見えているんだろう。
「結が取締役に就いてくれたら、俺はもう引退しようと思ってる」
 ぽつりとケイが呟いた。俺は黙って頷くことで、彼の考えを了承した。きっと、そう言うだろうとは思っていたから。
「子供たちも全員二次性が分かったし、生活資金も貯まってる。ゆっくりトモと過ごしていきたいんだ」
 俺の髪を撫でたケイは、鼻先にキスしてきた。くすぐったい。けど、嬉しい。何年経っても、俺たちは番なんだなと実感できる。
「それで、トモに相談したいことがあるんだけど」
「相談?」
 予想外の単語を耳にして、思わず聞き返した。引退云々の話ではなく?
「うん。ああ、ちょっとだけ待ってて。今、コーヒーを淹れるから」
 席を立って、ケイはキッチンカウンターへと向かう。ガラガラとミルで豆を挽き、二年前に購入したサイフォンにセットすると楽しげに俺に微笑みかけた。
 もうずっと一緒にいるのに、それでも見飽きない笑顔。αらしくない可愛い顔は確かに年齢を重ねているのだが、それでも、いつまでも可愛いままだ。
 サイフォンからコポコポと微かな音が鳴っている。ふわりと鼻をくすぐるコーヒーの香り。二人とも言葉は交わさないし、肌が触れている訳でもない。それでも繋がっている。そう感じられる時間だった。
 心地よい空気に浸っていると、コト、と軽い音を立ててコーヒーカップが置かれた。自分のカップもテーブルに乗せると、ケイが再び隣に座る。
「どうぞ」
「有り難う。いただきます」
 礼を言ってカップを口に運んだ。香りが複雑だ……どこか甘くて、重厚な感じがする。モカが中心なのは分かるけど、あとはマンダリンかな……いつも飲んでるブレンドとは違うけど、柔らかくてコクがある。いいな、これ。好みだ。
「……いつもの豆じゃないな……でも美味い」
「本当に? よかった。トモにそう言ってもらえるなら合格だ」
 合格? もしかして、ケイがブレンドしたんだろうか。
「これ、ケイのオリジナルなのか」
「そう。焙煎からやってみたんだよ」
「焙煎!? そんな本格的に……」
 予想を上回る答えが返ってきた。ケイは昔からコーヒーが好きだったが、自分で焙煎までとなると……いつの間にそこまで拘っていたんだろうか。
「真剣にやってみたいと思ってたんだ。計画を立て始めたのは二年前からだけど」
「計画……」
 真剣に、か。計画を立てるほどにやりたいことがある。コーヒーのブレンドや焙煎、淹れ方に拘るということは、
「喫茶店、とか?」
 番ってすぐの頃、二人でよく喫茶店に行っていたのを覚えている。個人経営の喫茶店がいいと言って、ケイはあちこちの店に俺を連れて行ってくれたっけ。
 そんなことを思い返しながら尋ねると、ケイは楽しそうな表情のまま首を横に振る。
「惜しいな。喫茶店というよりもカフェなんだ」
「カフェ? コーヒーなら、喫茶店の方が専門的なイメージだけど」
 確か、必要な営業許可も違ったような記憶がある。どちらかといえば喫茶店の方が出店が簡単だったはず。
「でも、喫茶店だとしっかりと調理できないからね。トモは、カフェの方がいいんじゃないかなって」
 調理。その単語に一瞬呼吸を忘れた。ケイは柔らかい笑顔で俺を見つめている。そうか……ケイは、そこまで考えて、
「――いいの……?」
 問い掛ける声は酷く子供染みていた気がする。
「俺、料理して、お客様に……」
「うん。俺もコーヒーを淹れたいから、レストランとまではいかないけど。トモと二人でやってみたい」
 夢だった。父と同じ料理人になりたい、とずっと思っていた。Ωだから、αにはなれなかったから諦めた夢。ケイには何度か話したことがあるが、でも、本当に、彼と――
「あと何年か後にはなるけど、トモとカフェを開きたい。小規模でいいんだ。俺のコーヒーとトモの料理で何人かの常連客がついてくれて、いつも皆が笑顔でいられるようなそんな店を作っていきたい」
 どうかな、と聞かれて、何度も頷いた。言葉が出ないくらいに胸がいっぱいになっていて、気付くと涙が溢れていた。ケイはよく感動で目を潤ませていたけど、こんな風に自分も泣くなんて思っていなくて。
「律の二次性が分かったら言おうと思ってたんだ。そうしたら、子育ても一段落着くだろうから」
 ケイの腕がそっと俺を包み込んだ。何年も、番ってから毎日のように与えられている温もり。それが何よりも愛おしくて、しがみ付くようにケイの背に腕を回した。
「店があれば、律がΩ校を出た後でも会える。一緒に生活はできなくても、カフェで皆で食事したり、コーヒーを飲んだり……そういう時間は取れるよ」
 ただケイの言葉に頷く。俺のことも、律のことも考えての提案だったんだ。何よりも家族を大切に考えてくれていた。溺愛されていると知っていたけれど、俺が分かっているつもりだったその愛情は俺が思うよりもずっと深くて。溺れるほどのそれが、どれだけ俺と二人の間に産まれた子供たちにとって幸せを運んでくれているのか。そのことに気付いて、涙が止まらなくなる。
「愛してるよ。トモも、子供たちも。家族がずっと繋がっていられるように、皆で会える場所を作っていこうね」
 愛してる。もう一度繰り返して、ケイは俺を息苦しいくらいに抱き締めた。それに応えた俺が最愛の番にその想いを伝えられたのは、いつも以上に長くて深いキスを終えた後だった。


 相談された日から約六年後。ケイが提案した通り、街中からやや離れた場所に細やかなカフェを開いた。結がE&Eの取締役に着任するのとほぼ同時で、彼女からは「私が着任したお陰なんだからね」なんて恩着せがましく言われてしまった。実際その通りなので、店を訪れた娘には常に俺が作った焼き菓子をサービスしている。どうも結はそれ目当てにしょっちゅう来ている気がするんだが……ここ二ヶ月ばかり焼き菓子を二人分要求してくる、その理由を聞かせてはくれないだろうか。
 直も姉に続いてE&Eに入社した。が、彼は提案された役職を蹴って人事部に入ってしまった。「大叔母のところにもαがいるんだし、俺じゃなくてもいいだろ」だそうだ。何で人事部を希望したのか聞いてみたら、逆にどうして人事部を重要視してないんだ、と返されてしまった。重要視していない訳じゃないんだが……どうも直は内部をしっかりと監視する立場にいたいらしい。安心するやら怖いやら。とにかく、これからもE&Eは安泰そうで何よりだ。
 律はまだΩ校にいる。入学当初は不安だったのか頻繁に電話が掛かっていたが、一年もすると徐々に落ち着いてきた。今では家への連絡は月に一度くらいしかない。尤も、結や直にはちょくちょく電話しているらしいが。もう少し家に連絡入れてもいいと思うぞ。パパが拗ねるから。
 律が帰る頃にはどうなっているだろう。オープンから半年だが、カフェはそこそこに繁盛している。ケイの人当たりの良さとブレンドコーヒーの味が口コミで広がり、更に有り難いことに、食事のメニューが好評でリピーターも増えている。こんなに繁盛するとは思っていなかったから、予想外に忙しくて嬉しい悲鳴を上げる毎日だ。
 あと二年弱。律の帰りを賑やかで温かい空間で迎えられるよう、この店を育てていこう。誰よりも愛しい番と二人で、大切な人と集える優しい場所を作り上げていく。そして、子供たちや友人、親族、更にはいつか増えるだろう大切な人たちを、ここでケイと一緒にもてなすんだ。
 今日も漂う芳醇なコーヒーの香りに包まれながら、俺はきっと訪れる幸せな日々に思いを馳せていた。

── 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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