← 作品ページへ戻る

太陽へ、私から

waka

857 字

現代ファンタジー、内省的独白劇

"夜の住人が、眩しい昼に挑む、奇妙な一日。"

夜、消えたいと私は、消えたいの続きです

← 右から左へスクロール

意識の外で鳴る音に驚いてスマホを手に取った。
画面にはスヌーズの知らせと朝7時の文字が映った。

「ヤベ、間違えた。」

朝だからか、誰かわからない声が今度は意識の中で聞こえた。
どうやら時間を間違えたらしい。そこまで間違える要素はないはずだが。渋々起き上がってベッド周辺を伺う。
明るくなりきったことを伝える窓の光。
鳥のさえずり。空のチューハイの缶。全てが朝ということを伝えてくる。

ここで迷う、寝るか寝ないか。正直なところ朝に起きたところで何もやることはないし、今日は日曜日だ。週末に7時に起きるような成人はいないはずだ(個人の統計に基づく)。ならばどうするか寝る?いやしかし、せっかく起きたのだから何かしようか。
この間約1分、綿密な脳内会議を経て議長が出した結論は……おッ起きるか...
不服だがそう結論付いた。正直夜まで寝ていたいが、一度完全に目が覚めたのに何もせずに寝るのはもったいない気がする。

さて、起きてから1時間近く過ぎたころ。夜はあまり人と会わないからメイクする意味がないからそのまま外に出てたけど日中は人と会うかもだから最低限しておかないとなと思って数ヶ月ぶりにしたがそれだけで40分ぐらい時間がかかってしまったりといろいろあったけど、ようやく外に出たもののなんというか眩しすぎる。ただでさえ日中に活動するのは仕事以来だというのに、日曜日という概念がより眩しさに拍車をかけている。

「どこに行こう」

難しい問いが心の中から聞こえた、行くところはない。夜ならともかく昼間になんてもっての外だ。
でも、目的を達成するには昼間の状況も知る必要がありそうだ。

また、あの日に行った森林公園に着いた。今は12時ごろ、夜とは違い老若男女で賑わっている。この中で私が見つかれば大騒ぎになることは間違いないだろう。ここじゃなくてよかった。少しの安堵と、次はどうするという思いが体の中に浸透する。
眩しすぎる昼。光を当ててくる太陽に、さよならと告げた。

── 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

作品ページへ戻る

コメント

まだコメントはありません。最初のひとことをどうぞ。

しおりを挟みました