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常識

ryugai,

1,211 字

SF短編、異才の独白劇

"常識が通じない世界で、彼は何を求めたのか。"

作品名 『ショートショート集』 あらすじ  この作品は筆者の足りない『語彙力』、『創造力』『想像』『発想』などを鍛えるためになるべく毎日(絶対毎日にならんやつ)掌編小説を書いて投稿していくものです。  まずお題はランダム単語ガチャ【https://tango-gacha.com】と言いますサイトを使います。  これで6個を適当に選び、上から1,2,3,4,5,6と番号を振ってサイコロを振ります。  これにてその日のお題は決定!  ↑1個を最初から選べばいいじゃんと思うかもしれませんが、筆者(愚者)のこだわりです。  そこから1000~1500文字を意識して、更に起承転結、オチまで作る。  これらをやっていこうと思います!  制限時間は40分にしましょう。  投稿時間は08:00を予定しています。

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『常識』

 私の「常識」はみんなが言う「常識」とは違うらしい。
 そのことに気づくのにさほど時間はかからなかった。

 例えば、頭の回転速度。

 生まれて声帯がある程度出来て生後数ヶ月で喋ると両親は君の悪いようなものを見るような顔をした。
 母は腰を抜かし、父は母を罵倒していた。
 それ以来、流暢に喋ることはできなくなった。

 誰かと喋る時も、相手の考える速度が遅く人当たりの良いて笑顔と言う仮面の下でやり場のない憤りを感じてい。

 中学生に入ると勉強に意味を見出せなくなり、勉強をやめた、が授業に出て聞いているだけで限りなく満点に近い点数が取れた。

 例えば、人の感情。

 保育園では無駄なカリキュラムを受けさせられ、幼稚園では意味のないことばかりをさせられた。
 下手くそな踊りと歌に親達は涙を流していて、どうしようもなく理解が及ばなかった。
 自らの子どもがここまで成長したということに感動している、言葉の意味は分かる。
 だが、分からない。

 小学校の頃、私にテストで挑んできた者がいた。
 何回負けても楽しそうに笑って、その裏で必死に努力をしていた。
 私は授業を適当に聞いているだけで100点満点を取れた。

 その子は貧血で倒れるほどやっても97点だった。
 すると今まで抱いたことのない感情が湧き出た。
 それは申し訳なく、そして歓喜だった。

 私の周りにいた人間は必ず離れていった。
 親族でも例外はない。
 気づいたらいなくなっていた。

 幸い、気の乗ったときに行う株の売買で自由に生きることが出来た。
 どこから嗅ぎつけたのか親族ハイエナがすり寄ってきた。
 当然追い払ったが、最後まで何かを叫んでいた。

 時間はある。
 自由もある。
 やろうと思えば何だってできる。
 手に入れようと思えば、すべてが手に入ると錯覚していた。

 富も名声も女も手に入れたが、最後まで手に入らないのは「人の感情」だった。

 だが、「人の感情」など分かるわけがない。
 いや、分かるわけがない、理解できないと切り捨てていたのは、私の方だったのか。

 嗚呼、やり直せるのならばやり直したい今度は「人の子」で。

 となれば、タイムリープの装置を作ればいいのかと私は考えた。
 独自の理論と創造力、そして金に物を言わせ、技術者を集めた。
 金持ちや某国などがスパイを送ってきたが、全て処理した。

 私に情報戦を挑むなんて愚の骨頂だろう。

 そうして完成した装置に私が私が開発した人格ファクトリー初期化リセット、
名前ネーミング感性センスの塊ですまない。
 開発したはいいが使う一歩を踏み出せずに私の倉庫の無価値ガラクタの山に眠っていた物だ。
 それを取り付け、装置に乗り込んだ。

 これで私は普通の「人の子」として生まれることを願い、装置を起動した。

── 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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