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標識

赤間世穹

485 字

掌編ホラー、都市伝説

"この話は嘘だ。ただ一つの真実を除いては。"

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標識の中には、「!」の標識があるのをご存知だろうか。その他の危険、を意味する道路標識だが、界隈では、その標識がある場所には、「幽霊が出る。」と、言われていた。
ある日、ある山の奥。細い道路が伸び、ガードレールなどなく、一歩踏み出せば崖のような場所を車が一つ通った。すれ違うことなどできない一本道の山道。車には四人の若者がいた。
大学生くらいだろうか、若者たちの中には怯えるもの、それを楽しむもの、運転に集中するものがいた。道路の先には、真っ暗で先の見えないトンネルがあった。このトンネルへ向かうための道は普段は封鎖されていて、封鎖されて道がないのをいいことにトンネル自体は封鎖されていなかった。道の封鎖自体は簡素なもので、簡単に排除できてしまうようなもの。年々こういった場所には、好奇心旺盛な若者たちがこぞって集まり、悲劇が生まれてしまう。
今回は、その一例だ。
三人の若者は、車を出るとトンネルの中へ入っていった。車は一人でに動き出し、崖へ滑落。
二人の若者は、暗闇に溶けていった。
残されたのは懐中電灯、ただ一つ。
この話には、正確性はない。ただ一つの真実を除いて。

── 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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