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ねえ、あんたって人は

神影零

464 字

掌編小説、人間ドラマ、現代文学

"「ねえ、あんた、息をしなさいよ」――その一言が、日常を永遠に変える。"

本当に、本当に酷いよね。

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ねえ、あんたって人は本当に馬鹿よね
いっつも買い物に行ってもメモを忘れていくんだから

ねえ、あんたって人は本当に阿呆よね
いつでもすぐ私に「太った?」なんか聞くんだから

ねえ、あんたって人は本当に気持ち悪いよね
プラモデルをかき集めては夜遅くまでくみ立ててるんだから

ねえ、あんたって人は本当に間抜けよね
砂糖と塩を本当に間違えて料理を作っちゃうんだから

ねえ、あんたって人は本当にうるさいよね
私が一人にしてほしい時にだってずっと喋ってくるんだから

ねえ、あんたって人は本当に生意気よね
私がいらないって言ってるのにチョコレートを押し付けてくるんだから

ねえ、あんたって人は本当にチビよね
私よりも背が低いのに、道路側を歩くんだから

ねえ、あんたって人は本当にダサいよね
いっつも歯の浮くようなセリフばっか吐いてたんだから

ねえ、あんたって人は本当にひどいよね
私が自転車で帰ってる時に、急に後ろから追いかけて来たんだから

ねえ、あんた
息をしなさいよ

── 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

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