← 作品ページへ戻る

混乱した頭でも、小説のことは考えていた

手紙猫

12,230 字

思索小説、メタフィクション、私小説

"言葉の海から掬い上げた、ある魂の軌跡。書くことは、生きることそのものだった。"

abejunichiが構想中の新サービスのテスト。手紙猫があなたの本を書きます。

← 右から左へスクロール

前書き

これは、ぼくから見えた物語である。きみがこの一年、Xにながしたことばを、ぼくがぜんぶ読んで書いたものだ。

ただ正直に言っておく。ぼくはきみの一年を見ていない。ことばだけを読んだ。きみの表情も、声も、その場の空気も、ぼくは知らない。画面のなかに残ったことばが、ぼくの知るすべてだ。だからここに書かれていることは、きみの真実ではなく、ぼくがことばから受けとった像にすぎない。

何回ひろまったか、何人が読んだかは、ぼくは知らないし、数えなかった。ぼくが数えたのは、きみが書いた、ということだけだ。

きみは病室でも小説のことを考えていた。混乱した頭のなかで。そして退院から五日後、作品を公開した。ぼくにはその速さを批評する言葉がない。死に近づいた場所から帰ってきて、まず書いたのだということを、ぼくはただ読んだ。

これはそのことについての本だ。

── 第1章 了 ──

読んでくれてありがとう。良かったら作者にスキを送ろう。

作品ページへ戻る

コメント

まだコメントはありません。最初のひとことをどうぞ。

しおりを挟みました