どうかしてる。
どうかしてる。
あいつもこいつもどうかしてる。
俺のことよってたかって殴って嘲笑って心を殺すんだ。
どうかしてる。
どうかしてる。
どうにも気付けないままイカれてる。
今思えば生まれてからこの世は全部どうにかしているんだ。
そうだそうに違いない。
俺がこうなるのも全部政府と、
政府を裏で操る国民生存保障委員会のせいだ、
そんなものないって言ってやがる奴は敵だ、
そうだ敵、
敵敵敵。
打破すべき存在だ、
我々の生存権を脅かす
国民生存保障委員会、
生保会、
そう生保会は殺さねばならぬ。
俺によって取り除かれねばならぬ。
だから殺すのである。
生保会のクソッタレ、あいつらのせいで俺は、
俺は、
そうだ俺はこんなくだらない人生を送って、
いやそれは母親と父親のせいだ、
ともかく生保会は存在自体が俺の人生の邪魔なんだ、
そうに違いない、
そうである。
敵を除くのが俺の仕事だ、
そうだ俺の仕事だ、
教祖様はそう言っておられた、
除かねばと言っていた。
ああ、言っていた。
明確に俺に頼んでいた。
俺が頼まれた。
教祖様が頼んだ。
ああ頼まれた。
だからやらねばならない。
銃を作って、
免許を作って、
口座を作って、
保険証まで作って、
俺はこれのため生きて、
ああどうかしてる、どうかしてる。
こんな世の中を甘んじて受け入れる人間たちはどうにかしている。
そうだ、その人間もまたどうかしてる敵だ、
醒さねば、
ああ教祖様、見ていてください、
あなたの子供は今から生保会を燃やすのです。
あの議事堂の炎を持って燃やすのです。
どうかしてる
独白、心理スリラー、社会の闇
"「どうかしてる」と繰り返す声が、世界の狂気を暴き、やがて自らを焼き尽くす。"
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