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三羽の雀と天使の輪

梓星

11,669 字

連作短編、ファンタジー、現代文学

"三つの物語が紡ぐ、喪失と再生、そして温かい繋がりの円環。"

三羽でひとつの輪を囲めば、寒い夜も温かい。 両親を亡くし、貧しいながらも支え合って暮らす三姉妹。ある夜、彼女たちは怪盗に変身し、憧れのティアラを盗み出そうとする。だが、待ち受けていたのは華麗な冒険とはほど遠い、失敗続きの珍道中だった。一方、ドーナッツの穴の向こうには何があるのか。奇妙な三人が語り合う不思議な怪談。そして、三つの意識を宿した三つ首の竜は、異世界で束の間の共同生活を送る。互いに文句を言いながらも、三人でひとつの身体を分かち合う日々。だが、その平穏は「天使の輪」と呼ばれる恐るべき兵器によって、無残にも打ち砕かれる。 怪盗譚、奇妙な怪談、そして怪獣譚。まるで異なる三つの物語をつなぐのは、輪と、そこに宿る温もりの記憶。 失ったものは、二度と戻らないのか。 それでも、人は誰かと過ごした時間を、何かの形で残すことができるのか。 小さな日常の可笑しさと、思いがけない喪失の痛み。その先に浮かび上がるのは、誰かと生きた記憶を未来へ手渡す、ささやかな物語。

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三羽の雀と天使の輪

三羽の雀と天使の輪

── 第1章 了 ──

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