レジスタンス ワンス モア
74.0全評価の中央値 / 100

レジスタンス ワンス モア

彩野リン

青春群像劇、ガールズラブ 13,044字

逃げ続けた少女が、情熱の舞台で掴んだ真実と、秘めたる愛の抵抗。

@karin_ponpon 作家。ZINE制作予定。エブリスタ集英社青春小説短編部門ピックアップ賞受賞。ファンタジー、青春、恋愛、冒険、バトル、ジュヴナイル物を書きます。アニメと漫画愛好者!

 本好きな品川美結と、ダンス好きなクラスの人気者の本条詩織は、美結がダンス部に入部したのをきっかけに知り合う。二人のキャラクターは正反対で、名前のイメージを互いに交換した方がいいと周りにからかわれていた。
 二人はダンスに青春を捧げるうちに、お互いを名前で呼び合う仲に。厳しいダンスレッスンに匙を投げて続々と部員が辞めていく中、最後まで残った美結と詩織は、言葉を交わさなくともトップを張る立ち位置に繰り上がる。
 美結は詩織から「あなたがうらやましい」と告げられる。相手の瞳に激しい劣情を見た美結は、詩織のことが怖くなり、部活から逃げる。詩織は追いかける。
 美結のいないダンス部の中で、詩織は頭角を現し始め、素晴らしいパフォーマンスを魅せる。そこに居合わせた美結は、逃げていた心を奮い立たせ、ステージに上がり込んで詩織と一緒に踊る。二人はライバルであるとともにかけがえのない相棒であることを互いに悟ったのだった。

PICK UP — AIによる3行評価
内向的な少女と情熱的な少女が、ダンスを通じて互いの心と向き合い成長する、繊細な青春ガールズラブ物語です。
言葉にならない感情や関係性をダンスが雄弁に語り、読者の心を揺さぶる心理描写と感情の爆発が最大の魅力です。
自己肯定と成長の物語に惹かれる方や、切なくも美しいガールズラブを読みたい方に特におすすめの一冊です。

この作者の他の作品: 物語る少女とストーリーテラー / スリープディスオーダーにおかえり / 高嶺の花の綾本さん / 魔女の息子たち

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最新の評価レポート

2026-07-27 14:18 評価  ·  詳細レポートを見る

引き込み力
7.0
文体・声
7.0
人物・存在感
8.0
物語の流れ
7.0
情感・共鳴
8.0
世界・雰囲気
7.0
読後感
8.0
■ ジャンル・作風
青春群像劇、ガールズラブ

■ キャッチコピー
逃げ続けた少女が、情熱の舞台で掴んだ真実と、秘めたる愛の抵抗。

■ 総評
『レジスタンス ワンス モア』は、内向的な少女・品川美結と、その対極に位置する本条詩織という二人の高校生が、ダンスを通じて互いの内面と向き合い、深い絆を育んでいく青春群像劇であり、同時に繊細なガールズラブの物語でもあります。冒頭で提示される二人の鮮やかな対比は、読者を瞬く間に作品世界へと引き込み、その後の展開への期待感を高めます。美結の「陰気に教室の隅で本を読むのが何より好きな子ども」という自己認識から、ダンスに没頭し「自分の体が強くなっていくことや、磨かれていくことが誇らしいと感じるようになった」という変化は、自己肯定と成長の物語として胸を打ちます。彼女の視点から語られる文体は、内省的でありながらも、詩織の言葉や行動に対する美結の揺れ動く感情を的確に捉え、読者に深い共感を促します。

物語の核心は、美結が詩織の「熱」から逃げ出し、そして再びその熱に引き寄せられる過程にあります。詩織の「美結は踊るのが好きだから」「私はね、張り合っているだけなの。ただの負けず嫌い」という告白は、美結が抱えていた詩織への畏怖と、詩織が美結に抱いていた羨望という、二人の複雑な感情を鮮やかに浮き彫りにします。この告白が美結を部活から遠ざけるきっかけとなるものの、文 … 続きを読む