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D-pod

連載中(書きかけ)— 評価は執筆途中の原稿として読んでいます

NOB

人情系レトロSF連作ドラマ 24,864字

ダイヤルアップの彼方から、失くしたはずの「もしも」が動き出す。

PICK UP — AIによる3行評価
廃材の音楽プレイヤーから夢を再生する装置を巡る、人間模様を描いた日常系SFです。
奇想天外な設定でありながら、人間の切ないエゴや救いを多面的に描いている点が最大の魅力です。
一風変わった設定の人間ドラマや、心に染みる味わい深い物語が好きな方にはぜひ読んでほしいです。

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2026-11-05 00:03 評価  ·  詳細レポートを見る

引き込み力
8.0
文体・声
8.0
人物・存在感
8.0
物語の流れ
9.0
情感・共鳴
8.0
世界・雰囲気
8.0
読後感
9.0
■ ジャンル・作風
人情系レトロSF連作ドラマ

■ キャッチコピー
ダイヤルアップの彼方から、失くしたはずの「もしも」が動き出す。

■ 総評
町の片隅にある電気屋の店主が、廃材同然のiPodから偶然作り出してしまった夢を再生する装置「D-pod」。この道具立て自体は王道の日常系SFでありながら、本作が類稀な魅力を放っているのは、奇想の面白さだけに甘住せず、市井の人々が抱える「もしもの人生」への未練やエゴイズム、そして赦しを多面的に描き出している点にある。
連作短編としての構成が極めて巧緻である。第1話で五浦恵理子との結婚式という男の他愛ない妄想劇を描いて装置の効能とコミカルな間口を提示したかと思えば、第2話ではギャンブルに狂う若者の野心をあえなく粉砕し、「こつこつ地道が一番だよ」という堅実な教訓に着地させる。かと思えば第3話では僧侶の胸に巣食う醜悪な快感を暴き、第4話ではピーターラビットを夢見た少女に自然界の弱肉強食と「ジビエ」という過酷な現実を突きつける。コメディ、教訓劇、皮肉、怪談と多彩な変奏を重ねる筆致の自在さにまず舌を巻く。
とりわけ第6話と第7話における人間ドラマの深化は素晴らしい。余命わずかな足場屋の男が、最期の夢の中で過去の純愛を愛おしみながらも現在の家族の冷酷な裏切りに直面する第6話の苦味。そして第7話において、幼少期の兄の事故死によって自責の檻に閉じこもってい … 続きを読む