74.0全評価の中央値 / 100

それは雪の日のこと

洞施うろこ

ヒューマンドラマ・家族小説 9,237字

血縁の呪縛と歪な愛の果てに、雪解けのよう訪れる魂の救済。

@urokorose1 note.com/urokorose あちらこちらでたまに小説(主にBL)を書いています。Kindleにて配信もしていますので、もしよろしければ作者名で検索してください。
PICK UP — AIによる3行評価
祖父の危篤をきっかけに複雑な過去と対峙する、家族の歪で切実な依存と救済を描く物語です。
言葉にならない感情の揺らぎをすくい取る緻密な心理描写と、静謐な筆致による圧倒的な没入感が魅力です。
一筋縄ではいかない人間ドラマや、深い余韻を残す質の高い文芸作品をじっくり味わいたい方にぴったりです。

この作者の他の作品: 天使と王子様 / 絶対泣かない / 飾り気のない指輪 / 生まれ変わったら縁を切りたい

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最新の評価レポート

2026-11-06 15:48 評価  ·  詳細レポートを見る

引き込み力
8.0
文体・声
7.0
人物・存在感
8.0
物語の流れ
7.0
情感・共鳴
8.0
世界・雰囲気
7.0
読後感
7.0
■ ジャンル・作風
ヒューマンドラマ・家族小説

■ キャッチコピー
血縁の呪縛と歪な愛の果てに、雪解けのよう訪れる魂の救済。

■ 総評
本書『それは雪の日のこと』は、血縁と絶縁、そして歪でありながらも切実な依存と救済を描き出した意欲作である。主人公・加山樹と、その叔父でありながらどこか庇護欲をそそる存在である匡史、そして彼らを勘当した父親・桐梧という複雑な関係性を軸に、家族というものの重さと不可能性が静謐な筆致で紡ぎ出されていく。物語は、大学から帰宅した樹がリビングで「四年振りか……久しいな、樹君」と告げる桐梧に遭遇する場面から不穏に幕を開ける。この導入部における緊張感の緻密さは特筆すべきものであり、読者を一気に作品世界へと引きずり込む手腕は見事というほかない。祖父の危篤という不可避の契機を通じて、かつて切り捨てられたはずの過去が容赦なく彼らの現在に侵入してくる。その過程で明かされるのは、単純な愛憎では割り切れない血の呪縛と、それぞれの立場からしか見えなかったすれ違いの哀しみである。特に、普段は飄々としている匡史が祖父の死を前にして「あの人は、あの時に泣いても許される場所を失んだんだ」と涙を流す場面は、人間存在の不可解さと奥深さを鮮烈に浮かび上がらせている。樹と匡史の間にあるのは、一般的な家族の形ではない。しかし、互いに「愛してる」と呪文のように囁き合い、傷を舐め合うようにして … 続きを読む

評価履歴

評価基準 06/23 21:38 07/07 08:27 11/06 15:48
引き込み力 8.0 8.0 ▲0.0 7.0 ▼1.0
文体・声 7.0 7.0 ▲0.0 7.0 ▲0.0
人物・存在感 8.0 8.0 ▲0.0 7.0 ▼1.0
物語の流れ 7.0 7.0 ▲0.0 7.0 ▲0.0
情感・共鳴 8.0 8.0 ▲0.0 7.0 ▼1.0
世界・雰囲気 7.0 7.0 ▲0.0 7.0 ▲0.0
読後感 7.0 7.0 ▲0.0 7.0 ▲0.0
合計 74.0 74.0 ▲0.0 70.0 ▼4.0
日時スコア状態
2026-11-06 15:48 70.0点 done レポート
2026-07-07 08:27 74.0点 done 同一本文 レポート
2026-06-23 21:38 74.0点 done 同一本文 レポート